意外と知らない 市販医薬品

アセムヒは、意外と画期的! 汗をかくとかゆい、ヒリヒリする症状に

 

 

毎年様々なかゆみ止めの薬が発売されています。

しかしながら、実際はパッケージこそ真新しいが中身は今までと大差がないものが大半でした。

 

新商品だけど、マーケティング的に新商品なだけなんですね。

 

そう。新しい成分や新しい処方というのはほとんど開発されず、市販薬は非常に進化が遅い。

 

でもそんな中、目に留まる商品が発売されました。

 

それが今回紹介するアセムヒです。

(上記は参考なので、価格等はもっと安いところがあるかもしれません。検索目的なのであしからず(笑))

 

 

アセムヒ、なにが新しいんですか?

 

それは、アセムヒに配合されている【タンニン酸】です。

 

今回はこのタンニン酸に注目しました。

 

 

タンニン酸の作用

 

タンニンってお茶とかの渋みのアレですよね。

 

そうです。なぜ、タンニンは渋いかというと、次に説明する収れん作用が理由です。

 

収れん作用とは?

タンニン酸は口に入れると強い渋味を感じますが、これはタンニン酸が舌や口腔粘膜のタンパク質と結合し、タンパク質を変性(収縮)させることによって起こり、このタンパク質変性作用こそが収れん作用となっています。

 

 

タンニン酸が口の中でタンパク質と結合し、その際に渋みを感じるということですね。

 

そうです。

それで、今回それを皮膚に応用したのがアセムヒというわけです。

タンニン酸配合 アセムヒ

 

  • プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)(0.15g)
    アンテドラッグ型抗炎症成分で、かゆみの元となる炎症をしっかり抑えます。
  • ジフェンヒドラミン(1.0g)
    かゆみ原因物質(ヒスタミン)のはたらきをブロックし、起きているかゆみをしっかり抑えます。
  • ℓ-メントール(3.5g)
    清涼感を与え、かゆみをすばやく鎮めます。
  • クロタミトン(5.0g)
    かゆみを鎮めます。
  • タンニン酸(0.06g)
    汗の浸入を防ぐため、肌をひきしめます。

 

 

 

アセムヒに配合されているタンニン酸が皮膚のタンパク質と結合して、肌をまもるバリアを作ってくれます。

 

 

タンニン酸が皮膚の表面にバリアを作ってくれる(収れん作用)

タンニン酸でできた皮膚のバリアが、汗や、そのほかの刺激から皮膚を守ってくれる。

汗をかいたときの、ヒリヒリやかゆみがおさまるというわけです。

 

タンニン酸は、汗かぶれ対策の入浴剤にも配合されている

 

ちなみに、タンニン酸については、入浴剤に応用されている例もあります。

 

 

(上記は参考なので、価格等はもっと安いところがあるかもしれません。検索目的なのであしからず(笑))

 

タンニン酸のもつ収れん作用で、皮膚バリアを促進するというわけです。

以下は株式会社バスクリンの論文です。

 

アトピー性皮膚炎に対するタンニン酸配合入浴剤の効果 ~汗中の抗原を中和し、ヒスタミン遊離を抑制~ | ニュース&トピックス | 株式会社バスクリン (bathclin.co.jp)

 

アトピー性皮膚炎患者が「タンニン酸を配合した入浴剤」を2週間使用することで、かゆみ改善に有効であることを確認できました。

 

 

タンニン酸は病院用の薬には無い

 

ちなみに、タンニン酸を使って皮膚のヒリヒリを鎮めるという処方は病院用の薬にもありません。

 

唯一無二!?

 

意外と画期的ということで今回取り上げました。

 

アセムヒの注意点

 

注意点としては、タンニン酸などが皮膚に合わない体質の方もいますので、使ってさらにかゆみやヒリヒリがひどくなったという場合はすぐに使用を中止しましょう。

 

しばらくして自然に治るか、皮膚炎用のステロイド軟膏を1~2日塗って改善すればそのまま自然に直しましょう。

 

 

顔以外はこちらの強力なタイプですぐに直すことがおすすめです。

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めったにないですが、中止しても治らないようなら皮膚科を受診しましょう。

これはすべての薬にいえることです。