意外と知らない 市販医薬品

ロコベースシリーズ4種類 同じようだが、使い分けの違いはあるのか?

 

 

 

ロコベースシリーズって、4種類全部買う必要があるのか徹底検証!

ロコベースって、【リップ】とか【かかと】とか、種類が増えたけど、中身って同じじゃないの?
ただ、たくさん買わせるためのメーカーの戦略じゃない?

 

そんな疑問に答えるために、ロコベースシリーズ4種類の違いを、成分から調べてみました。

 

 

4つ買うと、6000円以上!
確かに高いですからね~
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売り場でお客様から違いを聞かれる、登録販売者さんも是非ご覧ください

ロコベースリペアシリーズ:全構成成分は52種類

まずは、それぞれのパッケージを見て、配合成分をリストアップしてみました。

 

(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン
BG
アルギニン
イソノナン酸イソノニル
オクチルドデカノール
オレイン酸
オレイン酸ソルビタン
カルナウバロウ
キャンデリラロウ
グリセリン
グリチルリチン酸2K
グリチルレチン酸ステアリル
コレステロール
シア脂
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール
スクワラン
セタノール
セラミド3
セレシン
テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル
トコフェロール
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2
トリエチルヘキサノイン
ネオペンタン酸イソデシル
パラフィン
パルミチン酸
パルミチン酸イソプロピル
パルミチン酸セチル
パルミチン酸デキストリン
ヒドロキシエチルセルロース
ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル
ベタイン
ポリクオタニウム-61
ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6
マイクロクリスタリンワックス
ミツロウ
ミネラルオイル
ミリスチン酸イソプロピル
ミリスチン酸オクチルドデシル
ラウロイルグルタミン酸ジ (オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
リンゴ酸ジイソステアリル
ワセリン
合成ワックス
酢酸トコフェロール
水添ポリイソブテン
水添レシチン
炭酸Mg
硫酸Mg

 

ロコベースの構成成分のほとんどが、油性の保湿成分であることがわかります。

 

ここからは、製品ごとに共通する成分が何なのか調べてみます。

クリーム、ミルク、リップ、かかと すべてに共通した成分は3種類

 

  1. コレステロール:油性の保湿成分、水分蒸散を防ぐとともに皮膚を柔らかくする
  2. セラミド3:皮膚のバリア機能強化成分
  3. パルミチン酸:油性の保湿成分

この3成分がメインです。

 

最も成分が共通しているクリームとミルク でも、共通は4種類だけ

  1. BG
  2. グリセリン
  3. 水添レシチン

特筆することのない成分です。

クリームとかかとバームに共通する成分は2種類

  1. パラフィン
  2. ワセリン

パラフィン:硬さのある、ロウのようなもの。あたためると柔らかくなる。

ワセリン:皮膚保護や、水分蒸散をふせぐ作用がある。

 

クリームとリップクリームに共通な成分は1種類だけ

シア脂

シア脂って、シアバターのこと? 化粧品では人気の成分ですよね

 

シア脂(シアバター)について調べてみました

 

10人の被検者の前腕に5%シア脂配合クリームまたは無添加クリームを1日1回30日間適用し、皮膚水分量を測定したところ、以下のグラフのように、5%シア脂配合クリームは、短時間で保湿効果を示し、連用することで効果が持続することがわかった。

化粧品成分ONLINE より

 

 

より乾燥にさらされる、手や唇に最適な成分としてシア脂が配合されていると思われます。

 

クリームとミルクとリップクリームに共通なのは1種類

オレイン酸

乳化物の感触改良:クリームの伸び、硬さ、流動性など質感を調整

オレイン酸には、黄色ブドウ球菌増殖抑制による抗菌作用もあります。

アトピー性皮膚炎患部からは高率に黄色ブドウ球菌が分離され、増悪因子であると考えられている。

 

リップとかかとバームに共通なのは1種類

スクワラン

エモリエント作用

エモリエント作用に関しては、皮膚に対する浸透性がよく、ベタつきのないサラッとした感触を有しており、また水分保持能を有しているため、スキンケア化粧品、メイクアップ化粧品などに用いられます。

感触改良

感触改良に関しては、伸びがよく、ベタつきのないサラッとした特性のため、他のオイルと併用してクリームなどの感触改良に使用されます。

 

ミルクとかかとに共通なのは1種類

パルミチン酸デキストリン

感触改良

ワックス類(ロウ類)の油性感を軽減し、結晶を抑制することで感触を向上させることから、ワックス類(ロウ類)配合製品に併用されます。

全身や、かかとに使用するため、べたつきを抑えることが目的

 

クリーム、ミルク、リップ、かかとそれぞれ1製品にしか配合されていない、唯一の成分は40種類も存在

(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー

(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン

アルギニン

イソノナン酸イソノニル

オクチルドデカノール

オレイン酸

オレイン酸ソルビタン

カルナウバロウ

キャンデリラロウ

グリチルリチン酸2K

グリチルレチン酸ステアリル

ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、

セタノール

セレシン

テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル

トコフェロール

トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル

トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2

トリエチルヘキサノイン

ネオペンタン酸イソデシル

パルミチン酸イソプロピル

パルミチン酸セチル

ヒドロキシエチルセルロース、

ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル

ベタイン

ポリクオタニウム-61

ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6

マイクロクリスタリンワックス、

ミツロウ

ミネラルオイル

ミリスチン酸イソプロピル

ミリスチン酸オクチルドデシル

ラウロイルグルタミン酸ジ (オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)

ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)

リンゴ酸ジイソステアリル

合成ワックス

酢酸トコフェロール

水添ポリイソブテン、

炭酸Mg

硫酸Mg

 

製品それぞれに特有の成分が40種類!

ロコベースの4種類はそれぞれ違った個性がありそうです。

 

ロコベースの4種類は、成分構成が全く違う

 

ロコベースが出始めたころは、クリームのみでオールマイティに使えました。

それこそ、手から唇、かかとまでロコベースリペアクリームは万能に使用できました。

 

ここにきて、なぜいろんな部位別に分かれたのでしょうか?

 

しかも、大方の予想

「ほとんど成分は同じだが、用途を区別して、2個、3個と買わせようとしているんじゃないか?」

という予想を覆す、それぞれ全然違う成分構成で!

 

第一三共さんに使い分けを聞いてみました。

 

ロコベースシリーズ4種類の違いは何ですか?

 

使用する部位によって使い分けます。

手なら、ロコベースリペアクリーム

広い範囲に塗りたいなら、ロコベースリペアミルク

などです。

 

 

成分がみんな結構違うみたいですけど、やっぱり部位ごとに分ける必要はあるのですか?

 

基本となる3成分

  • コレステロール
  • セラミド3
  • パルミチン酸

 

はどのシリーズも配合が多めで、しっかりとした保湿力は変わりません。

 

  • コレステロール
  • セラミド3
  • パルミチン酸

この3成分が、どの製品にもメインで使われている。

そのうえで、

  • ロコベースリペアミルクは、水分量が多めで塗りやすい液体に成分を配合
  • ロコベースリペアかかと用は、べたつきを抑えるように成分を配合
  • ロコベースリペアリップは、シア脂を配合し、さらに携帯しやすいリップスティック状

という風に工夫されています。

 

 

「どの製品も、成分上は全身に使用して大丈夫です。」

とのことです。

 

ロコベースシリーズは、基本のリペアクリーム+アルファという用法

 

ここまでで、まとめると

 

ロコベースシリーズには、基本3成分がメイン

  • コレステロール
  • セラミド3
  • パルミチン酸

優れた保湿、皮膚のバリア機能改善ができることは共通ということです。

 

機能的にはロコベースリペアクリームで十分です。

 

手のほかに、全身に使用したいが、クリームは固くて塗りにくい

ロコベースリペア クリーム+ミルク

 

かかとのひび割れにも使用したいが、クリームだとべたつきが気になる

ロコベースリペアクリーム+かかとケアバーム

 

携帯して、こまめに唇を保湿したい

でも、リペアクリームをポーチに入れるのは大きすぎだし塗りにくい

ロコベースリペア リップクリーム、

 

このような使い分けができます。

 

基本の、ロコベースリペアクリーム + 〇 〇(リップや、かかと)

という使い分けをするか、

ロコベースリペアクリームだけで乗り切るかは、使用感や使いやすさで分けて使うことがおすすめのです。

個人的には、かかとや唇にも、クリームだけで十分に使えるとおもいます!

 

こまめなアルコール消毒が欠かせない薬局での仕事では、塗ってもすぐに取れないロコベースリペアクリームが手荒れを防ぐ必需品です。

 

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注)成分ごとの解説は、薬効を保証するものではありません