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はじめに
2025年5月──ニュースがざわつきました。
「市販薬、ついにコンビニで買えるようになります!」
いやちょっと待って、それ、もう10年以上前から条件付きで買えてたやつじゃないの?
でも今回の法改正はちょっと違うらしい。
なんと今後は──
登録販売者がコンビニに常駐していなくてもOK!
代わりに、お客さんはスマホでオンライン服薬指導を受けて“確認証”をもらえばOK!
その確認証を提示すれば、夜中でも早朝でも、薬を無人レジや自販機で購入できる時代が来る!
……って話。
つまり、医薬品を人手なし・24時間で売れるようにしようっていう“規制緩和”です。
うーん、たしかに一見すごそうに聞こえるけど、
「ほぼ誰でも売れる薬を、誰も売りたがらなかった理由」は変わってないんじゃ…?
そうなんです。今回の“規制緩和”、
言ってしまえば──
「すでに開いてたドアに、ドヤ顔で鍵差し込んで開け直しただけ」
そんなお話なんです。
というわけで、
「改革っぽいけど、実際どうなの?」にツッコんでいきます。
売ってない!その理由が“リアル”
なぜ売られてなかったかというと──
登録販売者を常駐させなきゃダメ
24時間営業とシフトが合わない
医薬品売っても儲からない
売れなかったら期限切れで廃棄
売ったら売ったで副作用トラブルが怖い
そりゃやらんわ。
「制度的に売れる」ってことと、「実際にビジネスとして成り立つ」ってのは、別問題なんですよ。
今回の改正、「人いなくても売っていいよ!」←それって…
で、今回の薬機法改正でどうなったか。
登録販売者いなくてもOK
そのかわり、事前にオンライン服薬指導受けて、確認証もらってね
それ持ってきたら、コンビニで買ってOK
──いや、それ、
「人減らせるから便利そう!」に見えるけど、手順めっちゃ面倒じゃない?
たとえば夜中のコンビニで薬を買う流れを想像してみよう

熱が出たので夜中のコンビニに走る
棚に薬はあるけど「確認証が必要」と書いてある
アプリを開く(初回登録)
薬剤師とオンラインで話す(夜中に誰かいる?)
問診→確認証発行
確認証を店員に提示
やっと購入
──その頃には、もう熱下がってね?
誰のための規制緩和なのか?
ここがポイント。
これは決して「患者さんのため」だけの規制緩和ではない。
実際に得をするのは…
オンライン服薬指導のプラットフォーム事業者
医薬品流通に乗りたいスタートアップ
デジタル医療に投資してるベンチャーキャピタル
つまり、“新規参入を増やしたい”行政と、“新事業を作りたい”業者の利害が一致した施策ともいえる。
じゃあ政治家は何してるの?
「医療のデジタル化を推進しています!」
「離島や山間部でも薬が買えるようにします!」
「規制を緩和して、暮らしを豊かにします!」
……っていう、めちゃくちゃアピールしやすい案件なんです。
でも実際には、
すでに売れるようになってた薬を、
複雑な条件つけて売りやすくして、
「改革っぽく見せただけ」
ドアを開けたあとに「よっしゃ開けたぞ!」ってポーズだけ決める感じ。
コンビニ経営者のリアルな気持ち

登録販売者なんて取っても儲からない
新制度でも利益の一部はプラットフォーム業者に取られる
手間だけ増えて、売上は微妙
→じゃあやらんわ。
ってのが、多くのコンビニ現場のリアルです。
まとめ:規制緩和のフリして、実態は“演出”
見かけの成果 | 実態 |
---|---|
医薬品がコンビニで買えるように! | 元から買えてた(条件付き) |
規制を緩和して流通を広げます! | 利益構造が変わらないから広がらない |
DX化・利便性アップ! | 利用手順はむしろ面倒 |
最後に一言
規制緩和って、演出がうまいと「変わったように見せられる」んですよ。
でも現場は、それが本当に役立つのか冷静に見てる。
そして、今回の改正も──たぶん“静かにスルーする”コンビニが多いんじゃないでしょうか。