はじめに
今回の不正は、医薬品の横領でも、一部負担金の横領でもない。
もっと地味で、わかりにくく、だからこそ長く続いた不正の話だ。
ニュースにもならない。警察も来ない。
記録も残らず、犯罪の痕跡も跡形もなく消え、だれも知らないところで誰にも気づかれずに終わった不正です。
第1章|昔のタイプのレジという“盲点”

今のドラッグストアや調剤薬局チェーンのレジは、ほとんどがクラウドにつながっている。
誰が、いつ、何を、どのような操作をしたか。
そしてログはサーバーに残る。
だが、少し前の時代の薬局は違った。
レジは完全なスタンドアロン型。
いまでも小規模の薬局ではこのタイプのレジが現役だ。
記録は「ジャーナル紙」と呼ばれるロール紙に、レシートと同じように印字されるだけだった。
そしてこの紙は、
誰でも外せる
印刷を止められる
捨てられる
つまり、ログが“物理的に消せる”世界だった。
第2章|狙われたのは、処方薬じゃなかった

不正の舞台になったのは、医療用医薬品ではない。
血糖測定用チップ、血圧計、測定器の消耗品。いわゆる物販だった。
中でも血糖測定用チップは、
定期的に買いに来る人が多い
回転が早い
売れ数を管理する仕組みが無い(いわゆるPOSが無い)
“誰もロスに気づかない商品”だった。
在庫が減っても、「まあ、よく売れてるからな。発注しておこう」
この一言で、すべてが説明できてしまう。
第3章|手口は、あまりにも単純
やることは、驚くほどシンプルだ。
客に商品を渡す
レシートは、きちんと出す
その直後、該当部分のジャーナル紙だけを抜き取る
現金はレジに入れず、ポケットへ
記録紙のジャーナルは、丸まって保管されているので、途中に切り取られているところは調べれば分かるかもしれない。
でも、不正が気付かれないから誰も調べない。
これが、患者の一部負担金であれば、不足した時点ですぐに誤差が出ていることがわかる。
第4章|なぜ、バレなかったのか
棚卸は年に一度。
物販のズレは、日々の誤差に埋もれる。
監査が来ても、ジャーナル紙はもう段ボールの中。
誰もそこまでいちいち見ない。
ログはない。
映像もない。
証拠は、どこにもなかった。
仕組みの上では、
この不正は“完全犯罪”として成立していた。
第5章|軽口が、ログになった夜

ではなぜこの不正が判明したのか。
正確には判明していない。
あくまでも推測の域だ。
何年も経ったある日。
飲みの席で、当時の関係者のひとりが、こんなふうに笑いながら言った。
「血糖測定チップなんて、いくらでも不正できたよな」
場の空気は、武勇伝だった。
でも、聞いていた側の頭の中で、直感で「あいつ、やってたな!」と。
証拠はない。
書類もない。
映像もない。
でも、“答え”だけが残った。
第6章|いつの間にか退職していなくなった
最終的に、この件が表に出ることはなかった。
ただ、その彼は、いつの間にか会社から消えた。
今どこで、何をしているのか。
誰も知らない。
もしかしたら、もう足を洗って、まっとうに働いているのかもしれない。
もしかしたら
“不正に味を占めて”、さらなる不正につながっていったのかもしれない。
それも、誰にもわからない。
第7章|たった3000円の誘惑
さて、ほんのちょっと物販の売り上げをちょろまかす手口。
1週間に3000円。
たったそれだけでも、一か月で1万2千円になる。
まあまあな小遣いだ。
しかも、仕組みの隙間に入り込めば、
永遠に発覚しない“はずの犯罪”になる。
誰も困らない。
誰にもバレない。
帳簿の数字が、少しズレるだけ。
そう思ってしまう瞬間が、いちばん危ない。
一度“おいしい思い”を覚えると、次の3000円は、もう特別じゃなくなる。
その次の3000円も、ただの日常になる。
そしていつか、その日常が、取り返しのつかない一線を越えるかもしれない。
第8章|この話の、いちばん怖いところ
この話でいちばん怖いのは、悪意でも、金額でもない。
仕組みが、何も見ていなかったことだ。
誰も見ていなかった。
誰も記録していなかった。
だから、誰も止められなかった。
第9章|レジの横に、“もうひとつの目”を

防犯カメラの本当の役割は、犯人を捕まえることじゃない。
「やろうかな」を、
「やめておこう」に変えることだ。
レジ周辺が映っている
入金動作が記録される
現金の流れが、あとから追える
それだけで、多くの小さな不正は、最初から生まれなくなる。
人の善意だけに頼らない。
仕組みで守る。空気で止める。
それが、現場を長く守る方法だ。
当時は防犯カメラはあったが、従業員のレジの手元までは映っていなかった。
防犯カメラという、もう一人の同僚

ここからは、不正をさせない、現場の道具としての話です。
ちょっとした出来心でスタッフを失う現場も大変だし、当の本人の人生も狂わせてしまう。自業自得かもしれないですが、多くそのようなケースを見ていると非常に悲しくなります。
「大規模なシステムは、いきなり無理」
「まずは、棚とレジ周りだけでも」
そんな薬局が、
一番、使いやすい選択肢が、2つあります。
① まずは手軽に“空気”をつくる
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(棚・レジ・バックヤード入口に1台ずつ置くだけで、“見られている空気”は変わります)
あまりやりたくはないですが、社員の怪しい動きを感じたら、隠しカメラで調べるということもありました。
② しっかり守るなら
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おわりに
皆で汗水たらして、必死で積み上げた売上だ。
その上に、そっと手を伸ばす行為が、卑劣で、許されないことは、言うまでもない。
だからこそ、人の“心”だけに頼らない。
目を置く。
仕組みを置く。
空気を変える。
“もうひとつの目”が、ただ見ているだけでいい。
不正の芽を、芽のうちに根絶やしにすることが結果みんなの幸せにつながります。


















