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はじめに
「ばらばらから一つへ」
これは、厚労省が掲げた「患者のための薬局ビジョン」の象徴的なフレーズだ。
でも正直に言おう。
バラバラのままじゃないか。
かかりつけ薬剤師?電子薬歴?オンライン服薬指導?――どれも“つながってる風”を演出してるだけで、本質的にはバラバラのまま。
だったらもう、制度をガラッと変えよう。
提案:「保険診療」は総合病院と総合薬局だけに限定せよ
その通り。
自由診療は継続OK、でも保険が使えるのは「公認の総合機能施設」に限定。
いわば、「中学校校区に1つずつ」くらいの頻度で配置された総合病院と総合薬局だけが、保険診療の窓口になる制度に切り替えるという案だ。
地域包括ケアシステムの中心にこれを据える。
そのメリット、想像以上
観点 | メリット |
---|---|
情報 | 薬歴・処方・検査がすべて一元化 |
医療費 | 無駄な重複検査・重複投薬の削減 |
資源 | 薬剤師・医師・看護師の人員を集約配置できる |
患者 | 「どこに行けばいいか迷う」が解消 |
国民 | 医療費削減に貢献。財政健全化 |
午前中には内科行って、午後には整形外科に行く。
そんな高齢者も多いと思う。
それって、八百屋行って、肉屋行って・・・。
という昭和初期スタイル。
経済合理性から、スーパーマーケットに置き換わりました。
同じことです。
こう書くと絶対にこう返ってくる:
「そんなの、地方で受診できなくなる!」
→中学校区に1つでいい。
それが地域包括ケアシステムです。
行くところが限られれば、病院用のバスなどの公共交通が手当てしやすい。
あとは訪問医療でカバーする。
「町の薬局やクリニックが潰れる!」
→残ってもいい、ただし自由診療で勝負してもらう。
「経営が成り立たない」
→それ、今の医療制度が“経営者ファースト”になってる証拠。
酒屋や電気屋、本屋復活させるか?
改革に必要なのは、“つながり風”をやめる勇気
電子薬歴で共有したつもり
かかりつけ薬剤師で管理してるつもり
連携加算で連携した気になってる
全部「やってる風」にすぎない。
本気で“ばらばらから一つへ”やるなら、制度を変えるしかない
厚労省が何年も前から「連携」だの「情報共有」だのと言ってるのに、
いまだに「門前薬局でロキソニンテープや目薬だけもらって帰る人」が後を絶たない。
だったら、
✔️処方は総合病院で一元管理
✔️薬は総合薬局で調剤・服薬指導
✔️それ以外は全部自由診療
これこそが「ばらばらから一つへ」の本当の意味だ。
ちなみにあえて総合病院と総合薬局を分けたのは、権力の集中を避けるための措置です。
病院が好きなだけ薬を院内で出せれば絶大な権力になります。
公認の施設とは言っても必ず問屋との癒着が発生します。
🔚おわりに:
この記事、たぶん薬局経営者・クリニックの院長・病院の理事長あたりからめちゃくちゃ叩かれる。
でも、叩かれなければ“既得権”を触っていない証拠。
本当に医療を変える気があるなら、炎上くらい、するべきだけど、そんな本質的な議論はあまり聞かない。
薬局は儲けスギだのフェラーリだの現実離れしたあおり記事でプチ炎上してる場合じゃない。
ここまで読んで、「過激すぎる」「現場を知らない机上の空論だ」と思った方もいるかもしれません。
でも、これは“極論”として問題提起しただけで、本気で炎上を狙っているわけではありません。
例えば、
ギックリ腰で動けなくても土日はどこも診てくれない
出産したいのに近くに産婦人科がない
救急搬送先が見つからない、たらい回し
薬局に行ったのに「その薬は置いてません」
――こんな問題、誰しも聞いたことはあるのではないでしょうか?
もし地域の医療資源が一カ所に集約されていて、医師も薬剤師も看護師も人員が充足していれば、こうした「受けたいときに受けられない医療」はきっと減らせるはずなんです。
だからこそ、
「いまの“バラバラな制度”って、本当に持続可能なのか?」
「一度ゼロベースで見直した方がいいんじゃないか?」
――そんな素朴な疑問から始まる“建設的な議論”のきっかけになればと思って、この記事を書きました。
現場の皆さんの声、患者さんの本音、制度設計者の視点――
すべてを無視せず、正解のない問題に向き合っていく土台として、この記事が使われれば本望です。