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「虫刺されには昔からアンモニア水が一番!」
……って言われると、
ほんと困るんですけど。
いや、マジで。
今日もドラッグストアでおじいちゃんが言い切りました。
しかも「だって効能に書いてあるだろ!」って、
アンモニア水の瓶を指さしてドヤ顔。
……その瓶、明治から更新されてない気がするのよ。
そもそも、アンモニア水って何なの
理科室の記憶が蘇るあのにおい。
そう、アンモニア水=アルカリ性の刺激臭液体。
日本薬局方にも今なお載ってます。たしかに。
で、なぜか「虫刺されに使用」と効能効果が書かれてたりする。
でもその「効能」、本当に現代医学的なの?
答えは、Noです。むしろ時代錯誤です。
なぜか残った“虫刺され=アンモニア”理論
おそらくこうです:
明治時代、日本薬局方の初期に「安母尼亞水」として収載された
当時は民間療法も多く、刺激感=効いてるという理屈が通った
アンモニアには「アルカリ性で毒を中和」するっぽいイメージがあった(根拠はない)
昭和の薬箱にとりあえず常備されてた
そして、現代――
なんとその「虫刺され」効能が、市販のアンモニア水製品に今も書かれてる。
しかも「日本薬局方準拠」と堂々と。
これね、“明治の文章がそのまま残ってる疑惑”あると思うんですよ。
医学的にはどうなの?
全否定しましょう。
虫刺されの原因はヒスタミン放出や局所炎症
対処法は冷却・抗ヒスタミン・ステロイドなど
アンモニアに抗炎症作用も毒中和作用もありません
むしろ、刺激物で炎症を悪化させることもある。
唯一あるとすれば、揮発による清涼感=“なんか効いた気がする”作用。
完全に気のせい補助薬です。
説明するとめちゃくちゃややこしい現場
さて、問題はここから。
おじいちゃん「これに“虫刺され”って書いてあるから買う」
薬剤師「……いや、それ実は根拠ないんです」
おじいちゃん「え?能書きに書いてあるんだろ?」
薬剤師「そ、それはその……明治時代からの文言ですかね……(汗)」
この展開、めっちゃしんどい。
説明しても納得してもらえない率、9割超。
そして現場はさらなるカオスへ
で、ここに拍車をかけるのが伝言ゲーム的誤解ルート:
尿素クリーム(ケラチナミン)は乾燥肌用。
かゆみ止めでも殺菌剤でもない。
塗ったらかえってしみることすらある。
正しい虫刺されケア、令和版
じゃあ何を使えばいいのか?というと、
軽いかゆみには
あまり選ぶ理由ないけど、とりあえず救急箱に入れておく、ステロイド剤という言葉だけで【NO】を突き付けるお客さんに勧めるのがこれ。
- ムヒS
アンモニア水にいちばん近い昭和感
赤み・炎症が強いなら
ムヒアルファEX
ベトネベートN軟膏AS
いわゆるステロイド入りの本気薬。
赤ちゃんには
ムヒベビーb
ステロイドフリーで安心。
おすすめ市販薬リンク
※一部リンクはアフィリエイトを含みます。でも買ってくれなくてもOKです(笑)
結論:迷信はそろそろアップデートを
アンモニア水に虫刺され効能が書かれているのは、たぶん明治の置き土産です。
未だに生きてるのが奇跡。というか、ある意味オカルト。
時代は変わってます。
虫刺されは冷やして、塗って、科学的に治そう。
「気がする」で治るなら、苦労しませんから。