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日本の市販薬(OTC)の痛み止めって、とにかく 錠剤がメイン です。
どこのドラッグストアに行っても、棚の八割が「錠剤」。
残りの一割が「ちょっと成分追加しただけでプレミアム感の別バージョンの錠剤」。
最後の一割も「ただのメーカー違いの錠剤」。
液体があった!とおもったらアンパンマンの小児用・・・。
……いや、粉とか液体とか、もっとあって良くない?
と思うんですが、現実はなかなかシビアです。
でも、薬局ではよく相談されます。
「錠剤が喉につかえる」
「昔から粉薬じゃないとムリ」
「水なしで飲めるやつほしい」
こういう“錠剤が苦手な人”は、一定数どころか普通にいます。
そこで今回は
市販で使われる3大成分(ロキソプロフェン/イブプロフェン/アセトアミノフェン)を錠剤以外で飲める製品 をまとめて紹介します。
1. ロキソプロフェン → 「ロキソプロフェンT液」という液剤が救世主
一番良く効くと言われているロキソニンシリーズですが、これらには錠剤がありません。
そんな時に、同じ成分で液体の商品があります。
■ ロキソプロフェンT液(大正製薬)
剤型:液剤(1回10mL・飲みきりパウチ)
成分:1本あたりロキソプロフェン60mg(無水物換算)
第1類医薬品
ロキソニンでおなじみのロキソプロフェンは、
市販では基本 錠剤しかありません。
そんな中、ひっそりと存在しているのが
ロキソプロフェンT液。
水なしで飲める
喉に引っかからない
外出中でも即飲みできる
錠剤が苦手な人にとっては、
「こういうのでいいんだよ…」と涙が出るレベルの神アイテム。
2. イブプロフェン → 粉で飲むなら「フェリア(細粒)」
ロキソニンの次に効き目が良いと言えるイブプロフェン。
イブプロフェンの有名どころとしては、イブA錠があります。
しかし、イブシリーズも錠剤です。
錠剤がのめない人はフェリアという選択肢があります。
■ フェリア(アリナミン製薬)
剤型:細粒
成分:1包にイブプロフェン150mg
指定第2類医薬品
イブプロフェンもEVEやナロンを筆頭に、
ほぼ“全て錠剤”。
その中で珍しく細粒なのが フェリア。
スティック包装で持ち運びしやすい
溶けやすく吸収が早い
メントール香で粉薬特有の苦みが出にくい
「イブは効くけど錠剤は飲めない」という人に、刺さる一品。
3. アセトアミノフェン → 古き良き「ノーシン散剤」
■ ノーシン散剤(アラクス)
剤型:散剤(ACE処方)
成分:アセトアミノフェン300mg+エテンザミド120mg+カフェイン70mg
指定第2類医薬品
解熱鎮痛薬の中でも胃にやさしい成分「アセトアミノフェン」。
その“粉タイプ”が根強い人気を持つのが ノーシン散剤 です。
胃にやさしい
眠くなりにくい
粉の薬が飲み慣れている人には最強
ACE処方なので、
頭痛、生理痛、発熱などにバランスの良い効果を発揮します。
なぜ、こういう“飲みやすい痛み止め”が店頭で見つからないのか?
実は、理由は単純です。
● ドラッグストアから「薬剤師」が消えた
今のOTC売り場には、薬剤師がほとんど立っていません。
代わりに立っているのは 登録販売者 ですが・・・。
医薬品
日用品
食品
レジ・品出し・棚替え
全部まとめて担当。
相談に乗りたくても、人員体制の構造上、じっくり対応できる余裕がありません。
● 一方の薬剤師は、調剤室で手一杯
薬剤師はといえば、OTCを担当する時間はほぼゼロ。
第一類医薬品すら「調剤業務の隅っこ」に追いやられているのが現状。
結果として、繊細なニーズに応えられる“売り手”が不在になります。
錠剤が飲めない人の相談に乗れる人も、粉や液剤の存在を案内できる人もいない。
■ その結果、何が起きるか?
売れる薬は「錠剤」。
案内できるのも「錠剤」。
売り場も「錠剤」。
つまり、
“錠剤以外”の剤型が売れにくくなる → 棚から消える
という地獄のスパイラル。
実際、今回紹介した中で、普通のドラッグストアに安定的に置いてあるのは ノーシン散剤くらいです。
ロキソプロフェンT液やフェリアは、「聞いたことはあるけど置いてないです」と言われることのほうが多い。
■ だからこの記事を書きました
錠剤が飲めない人は実は少なくありません。
むしろ、薬局ではよく相談される悩みです。
それなのに、
錠剤以外の選択肢を提案する人がいない
売場からは液剤や散剤が消えていく
相談しやすい環境もない
というのは、ちょっと寂しいし、薬剤師としても「もったいない」と思います。
だからこそ今回、
“錠剤じゃなくても、痛み止めには選択肢がある”
ということをこの記事に残すことにしました。

























