夏の風物詩
怖い話
薬局でもありますよ。
怖い話。
怖い話 ロキソニン
これは数年前に聞いた話。
薬局に来た患者さん。
年に1回の胃検診は欠かさないという。
今回も、胃検診の後、軽い胃炎で胃薬を処方された様子。
その患者さん、頭痛もちで以前はロキソニンを愛用していたそうです。
ドラッグストアで1週間に数回購入することもあったそうです。
薬局での説明の際、
そういって、だらだらと漫然使用を警告する薬剤師の話もしっかりと聞いていなかったらしいです。
でもそんなある日・・・
職場でいきなり吐血
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激しい胃痛
入院
胃潰瘍などのひどい副作用が判明しました。
いつも飲んでるから大丈夫・・・
そんな風に安心していると、背後から副作用が忍び寄ります。
気を付けましょう。
怖い話 ガスター10
ガスター10
胃の痛みやむかつきには、市販医薬品の中でピカイチの効果
第一類医薬品なので、薬剤師が不在では販売できません。
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定期的にガスター10を買いに来る患者さん
頻度が多くなってきたため、受診を促すが、いつも「いいから今回だけ! 売れ!」と言ってたらしい。
どうやらほかのドラッグストア、薬局でも同じようにして買っていたということは後からわかりました。
ガスター10は、副作用も少なく比較的安全な薬です。
正しく使えば有効なのですが、今回は違いました。
やっと病院にいってくれたのかな?と思っていたある日、そのお客さんが薬局に来たそうです。
でもその時は、ガスター10の購入ではありませんでした。
抗がん剤の処方箋でした。
薬剤師は、ヒマで話をしているのではありません。
あなたの為です。
ちゃんと話を聞いてください。
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怖い話 死の自動ドア
これは私が実際に体験した話
ある夏の終わりの夕暮れ時
事務さんとデッドストックの整理をしていました。
この薬、しばらく動いていないですね~。どこかの薬局に引き取ってもらえないかな?
そんな薬がいくつかありました。
その薬を服用していたのは誰だっけ?
スタッフ全員、記憶がありませんでした。
薬歴を確認・・・。
薬の使用歴から、使用していたのは80歳くらいの方だったようです。
最近、旦那様を亡くしたと記載されていて、その後毎月来ていたのにポツッと来なくなりました。
あ。
誰かが声を発して、その後全員暗黙の了解で話題は終了。
その後も黙々とデッドストックの作業を続けていました。
夜になり、隣のコンビニの客の出入りが騒がしくなるころ、薬局は閉局です。
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自動ドアが瀬ノ口勝手に
ウィーーーン!!とあいたので、本日ヘルプに来た事務さんがビックリして、
「良く開くんですか??」って聞かれたで
「お盆になると良く開くんですよ」
って言ったら爆笑してくれました。
ひとわらい取ったから
帰っていいですよね?— わたる🏝薬剤師×保育士× music×IT部長 (@ryoma0112r4) September 26, 2020
そろそろ閉めようか。
そう思ってドアの方に目をやると、人影が見えたかと思うと、すぅ~っと上に上がっていきました。
・・・。
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怖い話 死の手動ドア
以前ちょっとだけ働いていた薬局。
そこは田舎で、ドアも自動ドアではなく、手動ドアでした。
しかも、立て付けのせいか、少し重たい・・・。
ドアを乱暴に引っ張ると、開けたときに建物自体もガタッってなる状態でした。
おおらかな患者さんが多いので、みんなゆっくり開けてくれました。
でも、ある爺さんだけは違いました。
あからさまに、力いっぱい開けて、乱暴に入ってくる感じです。
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しかも、物言いも横柄
こまった患者でした。
いつも一つ二つクレームを言わなければ気が済まないタイプ。
![クレーマー](https://www.tantantakaki.com/wp-content/uploads/2020/05/465821-297x300.png)
あるときその爺さんが、「さっき来たけどドア開かなかったぞ。営業中なのになにやってんだ!」
と電話をかけてきました。
そんなはずはなく、朝からずっと開けていたのにもかかわらず・・・。
「いまから行くからすぐ用意しろ!!」
と捨て台詞をのこして電話を切ってしまいました。
取り急ぎ、いつも同じ薬だったのですぐ出せるよう用意して待つことにしました。
すると、また電話が。。。
「薬局の前にいるけど、なんで鍵閉めてるんだよ」
と、ドアの前に立って携帯で電話してました。
いつもは勢いよく開けてくるくせに、今度は重たいドアにクレームか・・・。
取りあえず、ドアを開けてあげて、「重くてすいませんね~」と謝罪し対応。
通常通り、いくつかクレーム言って帰っていきました。
そんな爺さんも、あるとき突然来なくなりました。
その後・・・
そして、人づてに「孤独死」していたことが分かりました。
ちょうど薬局に最後に来たすぐあとぐらいのようでした。
体力が弱っていて、薬局の重たいドアが開けられなかったんでしょう。
じつは、これ以前にも、薬局のドアが開けられずスタッフが手伝った患者さんで、何人か来なくなってしまった方がいらっしゃいました。
きっと、このドアを開けられなくなった時は、お迎えが来る時なんだと思います。
「死の手動ドア」と勝手に命名いたしました。
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(薬局の社長さん すいません。お世話になったのに・・・)
実際は、体力テスト的な効果があったのかもしれません。
フレイル テストドア
さいごに・・・
薬局は、人の生死に接する機会もある仕事。
時には、常連の患者さん急変の知らせを聞いて、その後精神的にやられてしまうことがあります。
本人は自覚していなくても、患者さんの訃報が重なると気分が沈んでいくことが分かります。
そんな精神状態が、へんな現象を作り出してしまうのかもしれません。