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コロナ禍では“研究用”なんて怪しいキットが出回っていた

あの頃を思い出してください。
発熱した家族がいても、薬局に抗原検査キットがまったく並ばない。
ようやくネットで見つけたと思ったら、「研究用」と書いてあって、“なんだこれ、意味がわからない…”という状況。
中には、厚労省の承認を受けていない紛い物まで出回り、価格も1個3000円を超える高額転売。
「買っても結果が信じられない」という、不安だらけの時期でした。
例えば研究用というとこんなものがあります。
でも、今は違います。
現在市販されている第1類医薬品の抗原検査キットは、厚生労働省が正式に承認した「一般用体外診断用医薬品」。
つまり、国が性能と安全性を保証した“本物の検査薬”です。
安心して買える時代に。今でも需要は続いている
感染拡大のピークは過ぎたものの、抗原検査キットのニーズは今も確実に残っています。
高齢の家族に会う前にチェックしたい
仕事先やお見舞い前に安心材料として
学校や施設の集団感染を防ぐための自己チェック
今はもう、「焦って買いに走る時代」ではありません。制度も整い、ドラッグストアで落ち着いて選べる時代になりました。
そこで今回は、第1類医薬品として正式に承認された抗原検査キット4種類を薬剤師目線で紹介します。
比較するのはこの4種類!
製品名 | 検査対象 | 検体方式 | 特徴 |
---|---|---|---|
Panbio COVID-19 Antigen ラピッドテスト(一般用) [アボット] | コロナ | 鼻腔ぬぐい液 | 操作が簡単で短時間判定(約15分) |
興和 アンスペクトコーワ SARS-CoV-2(一般用) | コロナ | 唾液 | 痛みゼロ。鼻綿棒が苦手な人向け |
Panbio COVID-19/Flu A&B ラピッドパネル | コロナ+インフル | 鼻腔ぬぐい液 | 1回でコロナとインフルを同時検査 |
アンスペクトコーワ W | コロナ+インフル | 鼻腔ぬぐい液 | 国産メーカー製の同時検査型キット |
4製品すべてが第1類医薬品(厚労省承認済)です。
つまり、「感度・特異度・安全性」などの性能試験をすべてクリアしており、“研究用”のようなグレー商品とは一線を画しています。
まず押さえたい:鼻タイプと唾液タイプの違い
検査精度や信頼性に差はありません。
大きな違いは、「どこで採取するか」と「使い勝手」です。
● 鼻タイプ(Panbioシリーズ・アンスペクトW)
鼻の入り口を軽くぐるぐる回すだけ。病院のように奥まで突っ込む必要はなく、
「くしゃみが出そう」くらいで痛みはありません。
💡 つまり、“病院で涙目になるあの検査”ではありません。
だいたい1〜2cm程度の浅い部分でOK。
操作も非常にシンプルで、
綿棒 → 試薬に混ぜて → 滴下 → 15分で判定、という流れです。
一度やれば、誰でも慣れるレベル。
● 唾液タイプ(アンスペクトコーワ SARS-CoV-2)
一方で唾液方式は、痛みゼロでストレスなし。
小さな子どもや鼻炎持ちの方にはこちらが向いています。
ただし、手順は少しだけ“理科の実験寄り”。
検査30分前から飲食・歯磨きNG、口をすすいでから10分待って、唾液を1mLためて専用液と混ぜ、静かに滴下。
実質、準備を含めると40分近いプロセスになります。
でも、「鼻に何か入れるのは絶対イヤ!」というタイプには最適。
まさに、鼻綿棒断固拒否キッズの味方です。
インフルだけの検査キットは「第1類医薬品」ではない
「インフルだけ調べたい」という声もよく聞きますが、
現時点で販売されているインフルエンザ単独の抗原検査キットは、
厚生労働省が承認した第1類医薬品(一般用体外診断用医薬品)ではありません。
ネット上で「インフル専用」「研究用」と表示されているものは、
医薬品として国が認可した製品ではないため、性能や安全性は保証されていません。
したがって、安心して使えるのは厚労省承認の第1類医薬品(コロナ単独またはコロナ+インフル同時検査型)のみです。
🧩 考えられる理由(仮説ベース)
上記を踏まえて、「インフル単独キットが第1類になっていない理由」として、以下のような制度的・実務的な要因が重なっている可能性が高いです。
審査対象の優先順位・需要の差
コロナ感染症が世界的な流行となったため、まずコロナ抗原検査キットの制度化が急がれた。
インフル単独キットに対する市場ニーズや社会的要請が、制度導入時点ではそれほど強くなかった可能性。性能データの提出・承認コストのハードル
体外診断用医薬品(OTC)として承認を得るには、詳細な臨床データ(感度・特異度・再現性など)を提出しなければならない。
インフル単独型でこれをクリアできる申請を出す企業が少なかった、またはコスト対効果の観点から見送られた。重症化リスク・政策的観点からの検討範囲
コロナ対応がパンデミック対策上重視されたため、検査制度を新しく構築する際、最初に手をつけられたのはコロナ検査。その後、政策的に必要と判断された同時検査型(コロナ+インフル)が認められるようになったが、単独のインフル型には制度的に拡張されなかった。制度・法制度的な制約
体外診断用医薬品のカテゴリ上、OTC化に適したもの・リスク区分が許されるものには制限がある。
さらに、厚労省や薬事審査の段階で、安全性・誤判定リスクなどを慎重に見る審査基準が厳しく、インフル単独型ではその基準を満たすかどうかを見極める事業者が少なかった、という可能性。インフルエンザの【診断】だけは認めたくない
忖度か圧力か?
同時検査型のメリット
Panbioの「COVID-19/Flu A&B」や、興和の「アンスペクトコーワ W」は、一度の検査でコロナとインフルエンザA・Bを同時に調べられます。
冬場に発熱したとき、「どっちのウイルスか分からない」状態をすぐ解決できるのが魅力。
特に高齢者施設や家庭内感染のリスクがある場合は、同時検査型を1つ常備しておくと安心です。
🧩 一方で、同時検査型は構造がやや複雑なので、
判定ラインを間違えないよう、付属の説明図をよく確認しましょう。
手順のわかりやすさ比較
製品名 | 手順の複雑さ | 所要時間 | 痛み | 特長 |
---|---|---|---|---|
Panbio Antigen (コロナ) | ★☆☆(簡単) | 約15分 | 軽い刺激 | シンプル操作で初心者向け |
アンスペクト SARS-CoV-2 (コロナ) | ★★★(やや多い) | 約40分 | なし | 唾液方式で痛みゼロ |
Panbio COVID/Flu (コロナ・インフル) | ★★☆ | 約15分 | 軽い刺激 | 1回でコロナ+インフル検査 |
アンスペクト W (コロナ・インフル) | ★★☆ | 約15分 | 軽い刺激 | 国産同時検査タイプ |
国が認可した「第1類医薬品」=性能面は心配不要
ここが大事なポイントです。どの製品も、厚労省が審査して承認した第1類医薬品。
つまり、「検査精度(感度・特異度)」や「再現性」「安全性」などをすべて公的基準でクリアしています。
性能を比較するよりも、「鼻 or 唾液」「単独 or 同時検査」で選ぶほうが合理的です。
どれを選べばいい?薬剤師のおすすめ視点
シーン別おすすめ | 製品名 | 理由 |
---|---|---|
家族で発熱したとき、どっちのウイルスか確認したい | Panbio COVID/Flu A&B または アンスペクトW | コロナ・インフル同時検査可 |
コロナかどうか急ぎで調べたい | Panbio COVID-19 Antigen | 手順が最もシンプル |
鼻が苦手・お子さんと一緒に使う(コロナ) | アンスペクトコーワ SARS-CoV-2 | 唾液採取で痛みゼロ |
国産メーカー コロナ・インフル用を選びたい | アンスペクトコーワ W | 日本製・信頼性重視 |
まとめ|“研究用”の時代は終わり、本物の安心を選ぶ時代に
かつては「研究用」と書かれた怪しい検査キットが出回り、信頼できる商品を探すだけでも苦労しました。
でも今は、厚労省承認の第1類医薬品だけを選べば間違いなし。
性能はすべて公的に保証されており、手軽さ・快適さ・同時検査など、用途に合わせて選べます。
コロナ・インフル両方を調べたい
素早く検査は、鼻綿棒タイプ
鼻綿棒断固拒否キッズには、ひと手間かかるが唾液タイプ
お見舞い前・高齢者との面会・家族の体調チェックなど、
「安心して会うためのひと手間」として、
抗原検査キットを常備しておくのも立派なセルフケアです。
🏷️ 参考リンク(メーカー公式)