調剤薬局

一包化調剤 錠剤の分割 先確認 斜め上からの時間短縮法 

 

 

 

調剤は、処方せんを受け取ってから先確認をすることによって始まる。

 

そういわれて久しいですが、初めての患者さんを受け付ける時でさえ事務さんが機械的に受け付けていることはないでしょうか?

 

今回は、先確認をすることによって調剤が時短になるケースを紹介したいと思います。

 

新人薬剤師さんや、薬局効率化を始めたい新人管理薬剤師さん向けだよ

 

時間のかかる調剤といえば、

 

  • 一包化調剤
  • 錠剤の分割

 

この調剤には時間と手間がかかります。

 

その調剤にかかる手間を先確認によって削減しましょう。

 

一包化調剤 斜め上行く時短術

 

一包化調剤においては、ヒートから取り出すことや、監査をするにあたって錠剤の数が少なければ少ない方が良いことは言うまでもありません。

そのため、錠剤の数を減らす提案をしましょう。

 

 

面倒な一包化 まずは錠数を減らす!

 

え? いきなり処方提案?

 

処方提案といえば処方提案かもしれませんが、そんな大したものではない。

 

例えば一般名処方のアムロジピン5mgを2錠などはジェネリックであれば10mgを1錠に変更することができます。

メトホルミンの250mgを2錠なども500mgを1錠などに変更することができます。

 

2錠から1錠への変更は、先確認で患者さんに、負担金が安くなることや、飲みやすくなるメリットを話して変更してもらうということですね。

 

そうです。そしてさらに踏み込んでいきます。

 

例えば

  • フォシーガ5mgを2錠→10mgを1錠
  • エリキュース2.5mgを2錠→5mgを1錠

 

先発医薬品の変更は医師に疑義照会が必要ですよね。

 

そうです。でも疑義照会には時間がかかります。

 

そこで

錠数を減らすと飲みやすくなる

錠数を減らすと価格が安くなる

このようなメリットを患者さんに伝えて、少し時間をいただいて疑義照会をしましょう。

 

ここで先確認ということですね。

 

 

今まで服用していた薬と錠数が変わると患者さんは飲み間違いや不安に感じるリスクがある。
そのため先に了承を得てから錠数を減らす変更行う。

 

先発医薬品は疑義照会して規格を変更する必要がある為時間がかかる。
そのため、時間がかかることを了承してもらってから変更をする。

 

錠数削減の対策を最初の受け付けの時に実施しておけば、時短効果はずっと続きます。

 

 

続いて、一包化しなくても良い薬を聞き出す

 

ヒート取り出し困難という理由でなければ薬によっては一包化しないほうが都合よいものもあります。

時々、酸化マグネシウムなどの調整服用が必要な医薬品がそのまま一包化されていて、下痢をしてしまうケースなどもあります。

 

まずは、別包装にしたほうが良いかどうか患者さんに確認しましょう。

 

別包装になれば一包化の監査が楽になります。

 

酸化マグネシウムの他にも、鎮痛剤や、安定剤など別包装にしたほうが良いものが結構あります。

 

鎮痛剤や安定剤、睡眠薬は薬剤師が先確認で

 

リハビリに行った日に関節が痛いが、それ以外は問題ない

 

デイサービスに行った日は眠れなくなるが、それ以外は問題なく眠れる

 

などを聞き出すことができれば、一包化を除外することができます。

 

患者さんも無駄な薬を飲まなくて済むし、一包化も楽になるということですね。

 

そういうこと

 

下剤・鎮痛剤・睡眠薬などの調整服用が必要な薬が処方された場合は、ヒートのままでよいか確認しましょう。

(場合によっては疑義照会)

 

 

そして忘れてはいけないのがこちらです。

【疑義照会】で服用タイミングを揃える

一包化の処方箋で、

  • 食後服用
  • 食直後服用

が混在している処方箋、ありませんか?

そのまま、食直後のものと食後のもので分けて一包化することになってしまいます。

食後服用のものは、食直後に飲んでも問題ないので、疑義照会で全部食直後にそろえてもらいましょう。

患者さんも飲みやすくなるし、一包化も楽になる。最初に一発疑義照会しておくだけで、効果はずっと続きます(笑)

 

 

一包化調剤時短のポイント

錠数を減らせないか場合によっては疑義照会して検討する

一包化しなくても良いものがないか、場合によっては疑義照会をして検討する

 

ついでに、用法や名前、薬品名の印字も少ない方が、分包ミスした時にやり直しが楽です。なるべく減らせないか聞いといてね!

 

レセコン使いの事務さんからの要望だそうです(笑)

続いて錠剤の分割(半分に割る)の手間を省く

 

通常処方せんに1回0.5錠とか、1錠を1日2回の記述があれば半分に割る分割を意味します。

 

普通に半分に割って分包して交付するのが流れですがここでも先確認をしましょう。

 

患者さんによっては

半分に割って分包されるとかさばるからイヤ

という人が結構います。

半分に割った分包の図↑

 

 

分割の場合、先確認でこちらから提案をします。

1:半分に割って分包する(従来通り)

2:半分に割ってまとめてジップロックのようなものに入れる

3:【ぷちはんぶんこ】で半分に割った状態でヒートのまま交付する

4:自分で割る

 

2番の【半分に割ってジップロック】は、このような小さいものを用意しておきます。

 

ジップロックで交付の場合は、交付時に錠数を確認することが難しい為、あとで「何錠足りなかった」といってきそうな患者さんには使わないようにしましょう。

 

 

3番の【ぷちはんぶんこ】での交付は提案すると意外にも好評です。

こんな感じになります。

 

 

プチはんぶんこでの交付は

  • 何錠か一目瞭然
  • 保管にかさばらないので持ち運びに便利

 

 

4番の自分で割るという人にも、【プチはんぶんこ】を提案すると好評なことが多いです。

 

分割に関しては、2022年4月から、自家製剤加算に点数も低くなりました。

この際、効率化を考えてみるのもいいかもしれません。

 

一包化調剤と錠剤の分割は、初回に確認すればそのあとずっと楽ができます。

最初に先確認でしっかり対応しておくことがポイントになります!

 

 

いかがでしたでしょうか

 

手抜きのノウハウ満載ですね

 

ばれた?

 

でもこれは、薬局も患者さんもメリットがありますのでお勧めです。

 

新規の患者さんの時は特に薬剤師がこれらの視点でも先確認をすることによってその後の調剤がスムーズに進みます。

まだの方はぜひお試しください。