メルカリでバレる不正|サンプル横領とポイント詐欺、永久ログという名の地雷原

人間は、思ったよりバカでできている

最近つくづく思うんですが、
人間って、思ったよりバカな生き物です。
いや、知能の話じゃない。
“でき心”の話です。
「これくらいなら大丈夫だろ」
「誰も見てないし」
「今日だけだから」
この三点セットがそろった瞬間、わりと真面目そうな人間でも、簡単に一線を越える。
そして現代は、越えた瞬間から、全部記録される時代でもある。
舞台は、どこにでもあるドラッグストア
この話を聞いたのは、薬剤師の知り合いからでした。
舞台は、よくあるドラッグストア。
調剤併設だったり、物販メインだったり、規模も、立地も、普通。
でも、起きている不正は、だいたい同じパターンです。
不正①:商品のサンプルが、なぜか“家にある”
よくあるのが、これ。
商品を、ちょっと持ち帰る
サンプルを、「どうせ余ってるし」と持ち帰る
最初は、自分で使うだけ。
サンプルの持ち帰りは、本人の中では、“犯罪”じゃなく、“つまみ食い”くらいの感覚です。
でも、そのうち、こうなる。
「商品を持ち帰り、メルカリで売れるらしいよ」
はい、ここで一気に“不正のランク”が上がります。
不正②:メルカリで、自分の首を売る

転売した瞬間、世界が変わります。
在庫差は、「万引きのロスや、カウントミス」で誤魔化せることがある。
でも、メルカリなどの出品履歴は誤魔化せない。
商品写真
出品日時
評価コメント
アカウント履歴
全部、“未来の証拠”として、勝手に積み上がっていく。
しかも、ありがちなオチがこれ。
背景に、自分の部屋が映る
梱包材が、店のものと同じ
商品のロットが、店舗在庫と一致
もはや、防犯カメラより、セルフ密告システム。
しかも、この手の不正はあまりにもポピュラー?になりすぎています。
一般の従業員がメルカリを見て、怪しい出品があるアカウントを調べるという
メルカリ自警団
みたいな人たちもいます。
絶対手を出してはいけない不正です。
不正③:ポイントカードで、コツコツ横領

もうひとつ、定番があります。
ポイントカード不正。
ポイントカードを持たない客の会計
そこで、こっそり自分のカードを通す
ポイントを“資産”として貯める
本人の感覚は、こうです。
「お金じゃないし」
「会社も損してないでしょ」
「誰も気づかないって」
はい、ここでツッコミ。
会社の金です。
ログ、残ってます。
防犯カメラ、映ってます。
なぜ、必ずバレるのか
現代の不正は、“その場”ではバレなくても、“時間”に裏切られる。
ポイント履歴には、こう残る。
いつ
どの店舗で
いくらの会計に
どのカードが使われたか
そこに、カメラ映像を重ねる。
その時間、そのレジ、その会計。
立っていたのは、誰か。
後から調べなおせば、不正の事実が確実に浮き彫りになります。
人間は、言われないとわからない

ここで、今日の本題です。
正直、ここまで証拠が残る不正をやるのは、かなり無謀です。
でも、現場を見ていると、こう思う。
これは、個人の“バカさ”だけの問題じゃない。
会社が、ちゃんと言っていないことが多すぎる。
サンプル1個でも、不正です
ポイント1円でも、横領です
転売したら、履歴は一生残ります
懲戒解雇の対象です
これを、研修で、朝礼で、掲示で、しつこいくらい、言葉にしていない。
人間は、“空気”だと、勝手に都合よく解釈する生き物です。
「みんなやってる気がする」
「サンプルは自分がメーカーにお願いしてもらったから自分のもの」
「暗黙の了解でしょ」
「怒られたら返せばいい」
だいたい、ここから、人生がズレ始めます。
防犯カメラの、本当の仕事
防犯カメラって、犯人を捕まえる機械だと思われがちですが、違います。
本当の仕事は、犯人を生まないこと。
見られているかもしれない
記録が残るかもしれない
後から動きの説明を求められるかもしれない
この“三重のプレッシャー”があるだけで、でき心の9割は、そこで止まります。
防犯カメラという、もう一人の同僚

ここからは、不正をさせない、現場の道具としての話です。
ちょっとした出来心でスタッフを失う現場も大変だし、当の本人の人生も狂わせてしまう。自業自得かもしれないですが、多くそのようなケースを見ていると非常に悲しくなります。
「大規模なシステムは、いきなり無理」
「まずは、棚とレジ周りだけでも」
そんな薬局が、
一番、使いやすい選択肢が、2つあります。
① まずは手軽に“空気”をつくる
Amazonで買える防犯カメラ
工事不要
電源につなぐだけ
スマホで映像確認
1〜2台から始められる
👉 Amazonで防犯カメラを見てみる
(棚・レジ・バックヤード入口に1台ずつ置くだけで、“見られている空気”は変わります)
あまりやりたくはないですが、社員の怪しい動きを感じたら、隠しカメラで調べるということもありました。
②防犯カメラを本格的に設置するなら専門業者に相談する方法も
ここまでは、自分で設置できる防犯カメラを紹介しました。
ただ、薬局全体をカバーしようとすると、
「どこに付ければ死角が少ないのか」
「何台くらい必要なのか」
「録画データをどのくらい残すのか」
「配線や電源をどうするのか」
など、カメラそのものとは別の問題も出てきます。
特に複数台を設置する場合は、自分で機種や設置場所を決めるより、専門業者に一度相談してみるのも選択肢です。
ただし、防犯カメラの設置業者を普段から知っている人は、あまり多くないと思います。
そんなときに使えるのが、EMEAO!(エミーオ)という業者紹介サービスです。
EMEAO!は防犯カメラの販売会社ではなく、希望する条件を聞いたうえで、条件に合う業者を紹介してくれるサービスです。
公式サイトでは、独自審査を行った登録業者の中から最大8社を紹介するとしており、利用者側の紹介料は無料です。
そのため、
「本格的に設置したいけれど、そもそもどこの業者に相談すればいいのかわからない」
という場合に使いやすいサービスだと思います。
もちろん、紹介された業者に必ず工事を依頼する必要はありません。
まず見積もりを取って、
「薬局に数台設置すると、これくらいかかるのか」
と相場を確認してから、自分で設置するか、専門業者に任せるかを考える方法もあります。
自分で設置する範囲を超えそうなら、専門業者に相談してみる。
そのくらいの位置づけで知っておくとよいサービスです。
さいごに|でき心の前に、言葉を置け
人間は、
そこまでハッキリ言われないと、実感としてわからない生き物です。
「ダメだよ」じゃ、足りない。
「バレるよ」でも、足りない。
必要なのは、これです。
「1円でも、サンプル1個でも、
それを持ち出した瞬間に、懲戒解雇のラインに入る」
冷たい言葉に見えるかもしれない。
でも、これは、
人生を守るための、優しさでもある。
失った従業員のシフトの穴埋めも大変です。
防犯カメラと、ログと、ルールと、教育。
この四つがそろって、
ようやく“でき心”は、職場の外に追い出されます。
そして今日も、
どこかのドラッグストアで、
誰かが棚の前で、こう思っている。
「……やめとこ」
その一秒を作るのが、
経営の仕事です。



















