ゆるい感じの所

婚活女子の毒牙にかかった薬剤師の話

薬剤師に訪れた、婚活の罠

これは、世の中に存在するといわれている婚活サークル女子と、それに捕まってしまった友人T君のお話です。

本人には了承は得てませんので(笑)一部フィクションを交え、身バレ防止策を施したことをご了承ください。

婚活女子の毒牙にかかった薬剤師の話

招待状

突然の結婚式招待状

ある日、仕事から帰るとポストに何やらありがたそうな封書が届いていた。

僕がまだ25歳のころです。

周りに結婚している人はおらず、結婚式の招待状というものを初めて手にしたときのことをよく覚えています。

それも、もっとも意外な人からの招待状だった。

その、意外な彼に訪れた幸せはいつまでも続かなかったのだが・・・

彼を通じて、世の中の一部の女性の怖さを知ることにもなった。

こんなこともあるんだといった感じで見てやってください。

(そもそも、本人に同意なんてとってないし、
たぶん見てほしくもないだろうけど、
同じような被害が減るためにもあえて公開しちゃいましょう。)

学生時代の友人T

勉強一筋です。

しかし、ちょっとアニメオタクだったかもしれません。

アニメの話は、僕がついていけなかったからなのか
ほとんどした記憶がありません。

 

世の中的には、薬剤師男子=オタク なので、
ありっちゃありかもしれませんが。

大学の勉強も、さぼらずしっかりやっていたので、
試験の時にはノート借りたりして大変お世話になりました。

有人Tってどんな人?

  • 容姿は・・・ノーコメント。僕も人のこと言えませんが、ノーコメントです。
  • 身長・体重は・・・
  • 重ねてノーコメントであることをお許しください。

 

事実をありのままに伝えると・・・

性格は悪くはなかったが、女ばっかりの薬学部で女っけが全くありませんでした。

ひょっとしたら一生結婚しないかも?と思われていた一人かもしれません。

結婚式にて

僕以外にも招待状を受け取った友達がいました。

そいつらと結婚式当日は一緒に行くことにしました。

みんな薬局や病院勤務なので、
礼服のネクタイの結び方が分からなかったということも、
今となってはいい思い出です。

道中の電車で・・・、

「学生の頃は結婚なんてしなそうだったのにね」
「しなそうというか、できなそうじゃね?」
「そういいながら、ここにいる奴らみんな先越されてるじゃん」
「いやまだ、結婚する気ないし」
「そういえば、T君の嫁さんになる人、どういう人か知ってる?」
「いや しらない・・。」
「俺も知らない・・・」
「もしかして、お見合いか?」

 

そんな会話をした気がします。

だれもT君の嫁さんの情報を知りませんでした。

 

結婚式本番まで、顔を見れないってなんだかワクワクします。
結婚式というものへ参加することも初めてなので、
どんな飯が食えるのか気になっていましたが、
それ以上に気になっていました。

 

すげーひどい相手だったらなんて祝福すれば・・・
うまいこと言えるかな・・・

(超失礼な心配)

そして、結婚式本番を迎えることになりました。

 

え?!! かわいい系美女 AKB女子か?

ウエディング

え? モデルさんのデモ入場?
違うか!

一緒に行った友達の、一瞬息をのんだ声が忘れられない(笑)

そのあと、僕たちはとんでもない敗北感に襲われたことは言うまでもありません。

たぶん、クラスでというより、校内で何番目?レベルの、今時(当時の)・・・

すまん

うまく表現できないが、AKB入れそうな感じの奥さんでした。

 

「すげー不細工な嫁だったら、なんて声かけよう」

そんな風に考えてた自分が愚かで情けなくて・・・・

まあ、そまでは落ち込まなかったのですが

その後、酒の勢いも手伝って、祝福モード全開になっていきました。

披露宴のお色直しで嫁さんがいなくなったときに、
みんなでT君の周りを取り囲んで雑談してました。

「どうやって嫁さん見つけたんだよ、俺にも紹介しろよ~」

とか、

あんなことやこんなこと(自粛)を悪ふざけで聞いたような・・・

でも

それに対してTは、なんだかはっきり答えてくれませんでした。

まあ、照れくさいのかなと思って、深くは聞きませんでしたが・・・

 

帰りの電車の中での雑談は、酒の酔いがさめて、各自敗北感と反省もあったのか、今一つ盛り上がらなかったのをよく覚えています。(笑)

 

いきなり首都圏の一等地に庭付き一戸建て!?

 

家

翌年の年賀状で、「引っ越しました」の報告が!

わりと高級な感じの地区に庭付き一戸建てを立てていました。

T君の会社は薬局チェーンなんですが、そんなに大企業でもなかったので、
もしかしたら出世コースに乗っていたのかもしれません。

そういえば、結婚式のときはAKB女子の嫁さんばっかりに気を取られて仕事の話とか全然しなかったな。
T君が出世してるんだったら、コネとは言わないが、
仕事についてもなにかノウハウを聞き出しておくんだったと、反省した次第です。

なにしろ、AKB女子の嫁さんショックが大きくって・・・

もともと、T君とは、就職してからというもの、
住んでいる場所も遠かったせいで全く連絡を取り合っていなかった。

 

新年会 T君は、音信不通の件

いままであまり連絡を取っていなかった反省もあり、
新年会とかを時々企画することにしてみた。

T君が結婚した翌々年の話です。

連絡先が分かる人にメールして、
返信があった人で集まろうということになったのですが、
T君からは連絡がありませんでした。

もしかしたら、そろそろ赤ちゃんが生まれるとか、
そんな感じで忙しいのかなと想像していました。

新年会での友達との会話でも、

「T君は結婚式から会っていない」
「メールはしたけど、T君からは返信がなかった」

など、音信不通状態。

まあ、安否確認するほどでもないので、
そんなに気にもしなかったのですが。

年賀状出しても、T君からは年賀状が届きませんでした。

そんな状態で、数年経過・・・

 

 

 

 

T君のことは、すっかり忘れていました。

そして、また、かつて見た光景が・・・

 

ある日、仕事から帰るとポストに何やらありがたそうな封書が届いていた。

 

!!!

 

T君からの結婚式の招待状

 

え?

どういうこと。

これがデジャビュだかドッペルゲンガーとかってやつ?

デジャビュです

 

友達にメールすると、やはりこの間のメンツにはみんな招待状が届いていました。

そのメンツはその時もかわらず独身(笑)

 

「結婚するってことは、離婚してるんだよな。聞いた?」
「しらない。ってか、連絡あれからとってない」

 

とりあえず、今度は「出席」はがきを出す前にT君に電話してみることにした。

 

なんていうか。

離婚を通り越して結婚だからおめでとうでいいんだよな・・・

 

第一声、明るく「おめでとう!!」といえないので、軽めに祝福した気がします。

 

遠回しに話すのも苦手なんで、今回2度目の結婚に至る経緯を聞いてみることにした。

なんだかいろいろあって離婚したみたいだけど、詳しい理由は濁されてしまった。

 

2回目の結婚式にて

また、前回と同じメンツで、結婚式当日は一緒に行くことにしました。

さすがに、みなネクタイはできるようになっていて、お互いに進歩を感じた。

しかし、感じた進歩はネクタイだけで、相変わらずの独身男グループでした。

道中の電車で、

「学生の頃は結婚なんてしなそうだったのに、2度もするか?」
「そもそも、結婚しなそうだったし、再婚とかマジ考えられないレベル」
「そういいながら、ここにいる奴らみんな2回も先越されてるじゃん」

 

「・・・」

 

2回目の結婚式は、なかなかしっかりしてそうな奥さんでした。

容姿は・・・ノーコメント。

 

結婚式の帰りの電車にて

「奥さん戦闘力高そうだな。たぶん新しい奥さんは・・・・以下自粛。」

そのほか、自粛コメント多数で大盛り上がりに。

でも、やはりどこで知り合ったかなど、詳細は分からずじまいでした。

後日談

 

T君と同じ会社に転職した女子からの情報。

それによると、T君は会社で上司ともめたか嫌われたらしいと。

それで、

「家を建てた後に転勤させられたり、降格があったりして精神的に参っていたことがあったらしい。」

まあ、典型的なブラック企業じゃんそれ・・・

「それでも、きれいな嫁さんもらって、癒やしてもらえばいいじゃん。」

 

そう思ったら、「実は奥さんは金目当てだったらしいよ」と。

年収が高めの人を狙って婚活パーティーなどで物色して、それにT君は捕まってしまったらしい。

出世コースだったから、それなりに給料ももらってただろうし、
昇給のペースから言えば、10年後には幹部クラスになっていたかもしれない。

「でも、そのコースを外れてしまったら、すぐに離婚されたみたいだよ。」

その後、T君会社辞めたみたいで、会ってはいないけど

 

つまりはこうだ。

  1. 20代前半で年収が1000万近く(想像)あった。
  2. 出世コースに乗っていた。
  3. 婚活サークル女子の毒牙にかかる。
  4. 結婚する。
  5. パワハラで降格→転勤→離婚される。

 

実に分かりやすい。

 

でも、いるんですね本当に。

結婚相手を収入だけで選べるとか、信じられないですが。

また、そういったカモをねらう婚活女子サークルというものもあるんですね。

知らなかった。

 

これまでのT君に対する疑問が一気に解決したとともに、
たまたまT君がいた会社に転職した女子の情報収集能力には頭が下がる。

控えめに言って凄い。

どうやってそんな話を聞き出したのかと聞いたら、
単なる休憩中の雑談でほかの社員から聞いたって。

コミュ力

 

なんで結婚式にまで呼ばれた俺たちが知らないのに、
その辺の女子はみんな知ってるんだ。

っていうか、やっぱ女子はコミュ力すごいんだなと思い知らされた。

何の話だっけ?

 

そうそう。

相手のAKB女子の嫁さんも早い決断をしてくれて、彼が再婚できたことが唯一の救いでしょう。

にしても、学生時代まじめだった彼が、
まさかバツイチになるなんて、だれも想像していませんでした。

それとともに、

あんな女子に狙われたら誰だってやばいよっ

てくらいの婚活女子の毒牙にかからないようにご注意ください。

 

ちなみにT君は、私(タカキ)のことではありません(笑)

そんな落ちはいらないっすね。

 

おしまい。

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