ケアマネ試験

2021ケアマネ試験Ⅱ-16 小規模多機能居宅介護と看護小規模多機能型居宅介護

こんにちは。薬剤師&ケアマネ卵&ブロガーのゆるやく
です。

諸事情あって、毎年ケアマネ勉強を忘れない程度にやっている変わり者です。

はじめに

  • 小規模多機能型居宅介護:小多機(しょうたき)
  • 看護小規模多機能型居宅介護:看多機(かんたき)

この略称を覚えましょう。

多機は福祉サービス分野で出てきます

多機は保健医療サービス分野で出てきます

テキストなどではかなりページが離れていますが、似ているのでまとめて学習がお勧めです。

何が似ているかというと、

  • どちらもケアマネ事業所(居宅介護支援事業所)がケアプランを作りません
  • 小多機・看多機所属ケアマネが、個別計画のようなものを作ります。
  • 親施設に対して子施設のような、サテライト型というものが登場します。
  • どちらも地域密着型サービスです。

それでは、詳しく見てみましょう。

小規模多機能型居宅介護

便宜上、看多機も一緒に紹介します。

一言でいうと、小多機は何でもやってくれます。マルチです。

通い中心で泊まりまで一体的に提供される

通いを中心として、(ここ重要)訪問、宿泊サービスを柔軟に組み合わせて提供

介護に必要なサービスがほぼ全て備わっているので、併用できるサービスが限られる。

併用できるサービスは、医療系のものと自宅で生活が基本のため、福祉用具・住宅改修くらいです。

小多機のサービスは柔軟

「利用者の泊まりの回数は何回まで」などと決まりはなく、割と柔軟に対応

区分支給限度基準額で管理するので、泊まりばっかり使用するとお金がかかる。

ケアプラン(居宅介護支援計画)作成者が普通と違う

介護保険を利用する場合、
通常は居宅介護支援事業所のケアマネが居宅介護支援計画(ケアプラン)を作る

しかし

小多機では、利用者は、居宅介護支援事業所のケアマネの手を離れることになる

小多機のケアマネが
居宅サービス計画(ケアプラン)と
小多機計画(個別計画に相当するもの)
を作成する。

小多機の利用は登録制 定員もある

  • 利用者は、利用する小多機に登録する必要がある
  • 利用者はどこかの小多機に1か所しか登録できない。
  • 小多機の登録定員は29

サテライト小多機がある

サテライトとは、衛星のこと。

月は地球の衛星なので、サテライト小多機は、月のような存在

小多機の近くに、サテライト型小多機が作られる

サテライト小多機は、定員は18

サテライト小多機にはケアマネは居なくてもいい
サテライト利用者の小多機計画等は本体のケアマネがまとめて作成する

サテライトに小多機計画を作れる人はいない。

利用定員の覚え方?

しょうたきかんたき にくじゅうはち♪

小多機 看多機 29 18

KEN☆Tackeyが歌う逆転ラバーズの曲にあわせて、歌って覚えた

(通常29人 サテライトは18人)

ケンタッキーケンタッキーケンタッキー♪(本当は歌詞違うみたいだけど・・・)

ショウタキ・カンタキ定員
定員数は、いろいろややこしいので細かいことは覚えませんでした。

  • 小多機・看多機、登録定員数(29人 18人)と
  • 通いは定員の2分の1まで
  • 宿泊は定員の3分の1まで
    通いが中心なので、通いが多い)

だけ覚えておきましょう。細かいことは気にしない。

運営推進会議がある

地域密着型サービスに特有の、運営推進会議をやらなければならない。

運営推進会議とは

利用者家族、地域住民参加も参加するごちゃ混ぜ会議
運営推進会議は、泊まりを提供するサービスなので2か月に1回です。

(補足)
泊まりのない地域密着型サービス、(例えば地密通所)なら、6か月に1回でいい

 

小規模多機能型居宅介護の人員基準

小多機・看多機ともに基本は同じです。

  1. 厚労省研修終了したケアマネと、
  2. 認知症経験3年以上で厚労省研修済の管理者と
  3. 介護職員

厚労省研修終了ケアマネ
厚労省研修終了管理者

看護小規模多機能型居宅介護

上記(小多機)に訪問看護がプラスされる。

  • 訪問看護を使わない利用者もいる。
  • 訪問看護の計画は、ケアマネじゃむりなので、看護師が作成する
  • 同じく訪問看護計画・報告も看護師が作成する。

看護小規模多機能型居宅介護の人員基準

人員基準は、小多機+看護です

  1. 厚労省研修終了したケアマネと、
  2. 認知症経験3年以上と厚労省研修済の管理者と
  3. 看護職員
  4. 介護職員

 

小多機・看多機の人員基準(小多機は、看護職員不要)

  • 看護職員は、利用者2.5人に1人
  • 介護職員は、通いは利用者3人に対して1人
  • 夜間は宿直1人と、夜勤従業者1人
  • 泊まりの利用者が誰もいなければ連絡体制確保で、職員誰もいなくてもいい。

 

補足 人員基準・計画作成

ここに限らず、人員基準はこのパターンが多い

  • 通常は、利用者3人に対し1人の介護職員
  • 利用者2.5人に対し、1人の看護職員

というのが多い。

これ以外の例外で特徴的なものを覚えるようにするといいです。

計画作成者で紛らわしいものに注意

小多機・看多機はサテライトというものがあります。

これと似たようなもので、
認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム:認グル)が
3ユニット作れるというのがあります。

別でやりますが、認グルについて補足

認グルは、

  • 1ユニット9人が基本で、そこに併設で2ユニット目、3ユニット目まで作れます。
    その時の、認グル計画が小多機計画と似ていて紛らわしいので注意
  • 認グルでは、認グル計画のみで、居宅介護支援はありません。
    (小多機では、居宅介護支援と小多機計画を小多機のケアマネが作成)

 

  • 認グル、小多機ともにケアマネが1人だけというのは変わりありません
  • 小多機は、厚労省研修済みケアマネが全部作成します
  • 認グルは、厚労省研修済みケアマネと、それぞれのユニットに厚労省研修済み計画作成者(非ケアマネ)がいます。
    非ケアマネが作成したものを、メインユニットのケアマネが監督するという形になっています。

小多機・看多機・認グルのまとめ

  • 小多機のケアマネは、サテライトも含め全部作成
  • 認グルのケアマネは、ほかのユニットは担当者に作らせてチェックする

というちがいと

  • 小多機は居宅介護支援と小多機計画
  • 認グルは認グル計画のみ

というところが混乱しやすいポイントなので注意しましょう。

さいごに

ケアマネ試験では、似た施設、似た仕組みなどがあちこちで登場します。

なんかこの人員基準、聞いたことあるな?

とか、

似たようなのがあったけどそれってなんだったっけ?

ということがあった場合は、その時に調べて復習すると記憶が定着します。

昔はテキストをひっくり返して調べなければならなかったかもしれません

いまはネットですぐ検索できます。

便利なものは活用して、効率よく勉強しましょう。

 

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