こんにちは。薬剤師&ケアマネ卵&ブロガーのゆるやく
です。
諸事情あって、毎年ケアマネ勉強を忘れない程度にやっている変わり者です。
今回は保険医療分野の、病気の部分です
高齢者の服薬介助の経験がある人は、薬の名前なんかもなんとなく聞いたことあるかもしれません。
なるべく知識に定着するように、具体的な利用者さんや服薬している薬などとくっつけて
覚えると覚えやすいです。
時々薬名が出ますが、
これは患者さんとの紐づけ用に利用できるかも
というだけで、覚える必要無しです
高齢者の疾患の特徴
【高齢者の病気の特徴を示す表現は、次の言葉で問題に出てきます】
- 個人差が大きく、
- 非定型的(決まりきった症状でないことが多い)
- 副作用が出やすい
- 予後が介護環境などの外的要因で大きく変わる
問題例(すべて正解)
- 副作用が出やすいので、薬はできるだけ少なくする
- 高血圧や糖尿病の薬は、効きすぎによる低血圧や低血糖が出やすい
- 高齢者は病気の症状や副作用ははっきりと出ず分かりにくい
糖尿病とは
血液の中に糖分が多いと、血管や神経がボロボロになります。
普通の人は、血液中に等が多くなりすぎないよう調整できますが、調整能力がダメになるのが糖尿病。
1型糖尿病は、少数で体質的なもの
2型糖尿病は、生活習慣病で、自己責任の面が大きい
喉が渇くことは有名ですが、長く高血糖が続くと
細小血管症:細い血管がダメになって、血液が行かずにその組織がダメになる

しめじとおぼえる
糖尿病性 神経症 【し】 | 足先、手先のしびれ→足の壊疽→足切断 など |
---|---|
糖尿病性 網膜症 【め】 | 視神経がダメになり失明 |
糖尿病性 腎症 【じ】 | 腎臓(血液中の汚れを尿にして出すところ)がダメになる。腎臓の機能を代替えする【人工透析】になる |
大血管症:細い血管に続き、太い血管もダメになる
糖尿病で細い血管がダメになり、【しめじ】の症状が出るとともに、太い血管もダメになってきます。
- 動脈硬化になり、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞を誘発する
- 狭心症→胸が痛い時用ニトロペン携帯
- 心筋梗塞→胸から肩など激痛 死を覚悟する痛み(死に至る)
- 脳梗塞→放置すれば死に至る 後遺症が残れば半身不随
検査値
血糖値は、正常値はセブンイレブン(70~110)
HbA1c(ヘモグロビンえーわんしー)
よく、ヘモちゃんが~とか言ってる人がいます。
1~2か月の血糖値の平均値を示します
ミグリトール ボグリボース、アカルボースとか
グルべスとか飲んでたりします
糖尿病治療薬の副作用
副作用は、血糖値を下げる薬が効きすぎて低血糖に注意
低血糖の症状 はひふへほ
は=腹が減る
ひ=冷や汗がでる
ふ=ふるえ
へ=変な行動または変なことを言う
ほ=ほっといたら昏睡する
シックデイ:食事が不十分だったり下痢してたりすると、薬が効きすぎて副作用が出やすくなるので、対応方法を医師に確認しておく
問題例
低血糖は、めまい、ふらつきなどがある→× これは低血圧の副作用
正解は先ほどの【はひふへほ】の症状
食事療法と運動療法からの薬物療法が大切
生活習慣病はほとんど、薬だけでなく運動もということが多いです
逆に、筋萎縮性側索硬化症のように、筋トレNGなど、薬に頼るだけの病気を押さえていく方が覚えやすい
脂質異常症とは
昔は高脂血症とも呼ばれていました
HDL(善玉コレステロール)
LDL(悪玉コレステロール)
H:ヘルシーなコレステロール→善玉と覚えましょう
なので、高LDLや低HDLが良くない
脂質異常症は、自覚症状はなく、血液検査で判明します
薬の副作用も、糖尿や血圧みたいに急激なものはあまりない
なんちゃらフィブラートとかが多い
心筋梗塞 発症から死亡のリスクが高い
心臓だけでなく、左肩まで痛みが出て、死の恐怖を感じると言われているが、糖尿病などの合併症があると無痛性のこともある
普通は見ただけで【救急車~~!!】ってなります
心筋梗塞は
冠動脈という、心臓に栄養分や酸素を送る血管が詰まってしまう状態です
すぐに救急対応必要
心筋梗塞後のひとは、バイアスピリン®飲んでいる人が多いです
狭心症 普段から心臓が痛い
狭心症ほどではないにしても、心臓に栄養を送る冠動脈の流れが悪くなる病気
発作時にニトロペン®とか、口の中にスプレーするニトロール®とか
携帯しているかもしれません
普段からニトロのテープ剤貼っている人もいます(ちっちゃいシップみたいなの)
狭心症は、発作時以外は心電図で分からないことが多い
労作型狭心症:運動すると痛む
異形狭心症:運動に関係なく起きる
良くない狭心症→心筋梗塞に移行しやすい
初発型(初めて)
増悪型(だんだん悪くなる)
安静型(安静にしてても発作)
心不全 心臓の働きが落ちている
心臓の機能が不十分な状態で、原因はいろいろ
血液ポンプが弱るので、むくみが出ます
肺もむくむので、息苦しくなります
血液ポンプが弱るので、腎臓のろ過も少なくなり尿量減少→むくみ
そのため、仰向けに寝た状態よりも、体を起こした方が息苦しさは楽になります
(起座呼吸といいます)
利尿剤は夜飲むとオシッコ行きたくなるので、朝とか昼に飲むことが多い。
不整脈 脈の速さや不規則などの症状
不整脈は、治療の必要が無い不整脈と、治療の必要な不整脈とに分かれる
(問題では、すべて治療が必要である→× とか)
そりゃ、心臓も年中動てるわけだから、ちょっとくらいリズム乱れてもいいじゃないか。
早くなる不整脈
頻脈性不整脈は、薬で脈をおさえます
心臓の働きを抑えるので低血圧も注意が必要です
(メインテート® ビソプロロール アーチスト® カルベジロール などが多い)
遅くなる不整脈
徐脈性不整脈は、ペースメーカーで対応
心房細動(不規則な不整脈)
心臓の中で血液が振とうされて、塊ができて血栓→脳に詰まる
などが発生する恐れあり
リクシアナ・イグザレルト・エリキュースとか(納豆OK)
血液サラサラの薬を飲んでいることが多い
高血圧症
高血圧は、薬の効きすぎによる
低血圧に注意
立ち上がったときふらつく、
起立性低血圧に注意
また、血圧は常に一定ではないので、
起床時、就寝前などの安静時に
決められた時間で血圧を測る必要があります
本態性高血圧
ほとんどの高血圧がこれで、生活習慣などが原因?
はっきりした原因が分からない高血圧です
塩分、運動、からの薬です
オルメサルタン、アジルバ、とか、大体1日1回のんでます
二次性高血圧症
腎臓の血圧あげる部分に腫瘍ができて増殖し高血圧になる
など、原因がはっきりしているもの
これは、原因疾患の治療優先
低ナトリウム血症
急に専門的な言葉のような気がしますが、
人間の血液に含まれる塩分が少なくなると発生する
症状です。
塩=Nacl(ナトリウムと塩素)
心不全(心臓のポンプ低下)で
腎臓で尿をこしとる力が落ちて
体内に水分が多くなり(むくむ)
塩分がうすまって、低ナトリウム血症になる
発汗で塩分が失われて低ナトリウム血症となる
→ポカリ飲まなきゃ ですね
熱中症なんかも低Na血症になるため
症状は、認知低下、ぼーっとして吐き気などです
熱中症
発汗による低Na血症のほか
抗コリン薬、抗ヒスタミン薬で発汗が抑制され
熱中症の原因となります
抗ヒスタミン薬、抗コリン薬とは
鼻炎薬はその代表選手(コンタックとかストナとか)
鼻水と同時に唾液求めるので喉が渇く
鼻水と同時に汗も止めるので体温が上がる
(病院のだと、PLとかPA配合錠とかの風邪薬ですね)
がん
問題に出るのは少しなので、ささっと・・・
「高齢者だから、がんの治療はしなくていい」 などの引っ掛け問題注意
当然×です。
「がんの進行度や状態によって、本人と医師が相談して決める」が正解。
高齢者のがんは、多発がんの頻度も上昇
がんの痛みは若年者より少ないことが多い
がん治療というと大げさなイメージだが
抗がん剤の服薬や、終末期の緩和ケアも在宅でできる
脳血管障害
詰まるのは安静時、出血は活動時
脳血栓
脳の血管がつまる
脳塞栓
脳の血管が、心臓でできた血栓で詰まる
脳の血管が詰まるので、運動麻痺や感覚麻痺が起きる
ろれつがまわらない、ふらつくなど
詰まりが原因だから、安静時や、
起床直後(心臓の血栓が流れて)
などが多い
脳出血
脳の血管が破れるので、
血圧の高まる昼間の活動時(レクとか?)
に注意
くも膜下出血
急激な激しい頭痛、吐き気
頭を殴られたような痛み
出血なので、活動時に起きることが多い
最後に
ここまでは、比較的なじみやすい病気についてでした
とにかく早く通り過ぎたい場所かなと思い、かなり圧縮しました
次回は、なじみの薄い?病気についてです
(2025/02/12 11:11:16時点 Amazon調べ-詳細)
(2025/02/12 11:11:17時点 Amazon調べ-詳細)
前へ