ケアマネ試験

2021ケアマネ試験Ⅱ-2 高齢者の疾患 糖尿病 脂質異常症 心臓病 

こんにちは。薬剤師&ケアマネ卵&ブロガーのゆるやく
です。

諸事情あって、毎年ケアマネ勉強を忘れない程度にやっている変わり者です。

 

今回は保険医療分野の、病気の部分です

高齢者の服薬介助の経験がある人は、薬の名前なんかもなんとなく聞いたことあるかもしれません。

なるべく知識に定着するように、具体的な利用者さんや服薬している薬などとくっつけて
覚えると覚えやすいです。

時々薬名が出ますが、
これは患者さんとの紐づけ用に利用できるかも
というだけで、覚える必要無しです

 

高齢者の疾患の特徴

【高齢者の病気の特徴を示す表現は、次の言葉で問題に出てきます】

  • 個人差が大きく、
  • 非定型的(決まりきった症状でないことが多い)
  • 副作用が出やすい
  • 予後が介護環境などの外的要因で大きく変わる

問題例(すべて正解)

  • 副作用が出やすいので、薬はできるだけ少なくする
  • 高血圧や糖尿病の薬は、効きすぎによる低血圧や低血糖が出やすい
  • 高齢者は病気の症状や副作用ははっきりと出ず分かりにくい

 

糖尿病とは

血液の中に糖分が多いと、血管や神経がボロボロになります。

普通の人は、血液中に等が多くなりすぎないよう調整できますが、調整能力がダメになるのが糖尿病。

1型糖尿病は、少数で体質的なもの

2型糖尿病は、生活習慣病で、自己責任の面が大きい

喉が渇くことは有名ですが、長く高血糖が続くと

血管がボロボロになる
認知症も出やすくなる

細小血管症:細い血管がダメになって、血液が行かずにその組織がダメになる

しめじとおぼえる

糖尿病性 神経症 【足先、手先のしびれ→足の壊疽→足切断 など
糖尿病性 網膜症 【視神経がダメになり失明
糖尿病性  腎症 【腎臓(血液中の汚れを尿にして出すところ)がダメになる。腎臓の機能を代替えする【人工透析】になる

 

大血管症:細い血管に続き、太い血管もダメになる

糖尿病で細い血管がダメになり、【しめじ】の症状が出るとともに、太い血管もダメになってきます。

  • 動脈硬化になり、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞を誘発する
  • 狭心症→胸が痛い時用ニトロペン携帯
  • 心筋梗塞→胸から肩など激痛 死を覚悟する痛み(死に至る)
  • 脳梗塞→放置すれば死に至る 後遺症が残れば半身不随

検査値

血糖値は、正常値はセブンイレブン(70~110)

HbA1c(ヘモグロビンえーわんしー)
よく、ヘモちゃんが~とか言ってる人がいます。
1~2か月の血糖値の平均値を示します

糖尿病の人は、食直前に、
ミグリトール ボグリボース、アカルボースとか
グルべスとか飲んでたりします

糖尿病治療薬の副作用

副作用は、血糖値を下げる薬が効きすぎて低血糖に注意

低血糖の症状 はひふへほ
は=腹が減る
ひ=冷や汗がでる
ふ=ふるえ
へ=変な行動または変なことを言う
ほ=ほっといたら昏睡する

 

シックデイ:食事が不十分だったり下痢してたりすると、薬が効きすぎて副作用が出やすくなるので、対応方法を医師に確認しておく

 

問題例
低血糖は、めまい、ふらつきなどがある→× これは低血圧の副作用

正解は先ほどの【はひふへほ】の症状

食事療法と運動療法からの薬物療法が大切

生活習慣病はほとんど、薬だけでなく運動もということが多いです

逆に、筋萎縮性側索硬化症のように、筋トレNGなど、薬に頼るだけの病気を押さえていく方が覚えやすい

 

脂質異常症とは

昔は高脂血症とも呼ばれていました

HDL(善玉コレステロール)

LDL(悪玉コレステロール)

H:ヘルシーなコレステロール→善玉と覚えましょう

なので、高LDLや低HDLが良くない

脂質異常症は、自覚症状はなく、血液検査で判明します

薬の副作用も、糖尿や血圧みたいに急激なものはあまりない

ロスバスタチンとかの、なんちゃらスタチン
なんちゃらフィブラートとかが多い

心筋梗塞 発症から死亡のリスクが高い

心臓だけでなく、左肩まで痛みが出て、死の恐怖を感じると言われているが、糖尿病などの合併症があると無痛性のこともある

普通は見ただけで【救急車~~!!】ってなります

心筋梗塞は
冠動脈という、心臓に栄養分や酸素を送る血管が詰まってしまう状態です
すぐに救急対応必要

心筋梗塞後のひとは、バイアスピリン®飲んでいる人が多いです

狭心症 普段から心臓が痛い

狭心症ほどではないにしても、心臓に栄養を送る冠動脈の流れが悪くなる病気

発作時にニトロペン®とか、口の中にスプレーするニトロール®とか
携帯しているかもしれません

普段からニトロのテープ剤貼っている人もいます(ちっちゃいシップみたいなの)

狭心症は、発作時以外は心電図で分からないことが多い

労作型狭心症:運動すると痛む
異形狭心症:運動に関係なく起きる

良くない狭心症→心筋梗塞に移行しやすい
初発型(初めて)
増悪型(だんだん悪くなる)
安静型(安静にしてても発作)

心不全 心臓の働きが落ちている

心臓の機能が不十分な状態で、原因はいろいろ

血液ポンプが弱るので、むくみが出ます

肺もむくむので、息苦しくなります

血液ポンプが弱るので、腎臓のろ過も少なくなり尿量減少→むくみ

そのため、仰向けに寝た状態よりも、体を起こした方が息苦しさは楽になります
(起座呼吸といいます)

フロセミド、アゾセミドとか、利尿剤飲んでるかもしれない
利尿剤は夜飲むとオシッコ行きたくなるので、朝とか昼に飲むことが多い。

不整脈 脈の速さや不規則などの症状

不整脈は、治療の必要が無い不整脈と、治療の必要な不整脈とに分かれる
(問題では、すべて治療が必要である→× とか)

そりゃ、心臓も年中動てるわけだから、ちょっとくらいリズム乱れてもいいじゃないか。

 

早くなる不整脈

頻脈性不整脈は、薬で脈をおさえます

薬は心臓の動きをおさえるだけで、調整するとかそんな素晴らしいものは無いんですね
心臓の働きを抑えるので低血圧も注意が必要です
(メインテート® ビソプロロール アーチスト® カルベジロール などが多い)

遅くなる不整脈

徐脈性不整脈は、ペースメーカーで対応

心房細動(不規則な不整脈)

心臓の中で血液が振とうされて、塊ができて血栓→脳に詰まる
などが発生する恐れあり

ワーファリン(納豆、青汁NG)
リクシアナ・イグザレルト・エリキュースとか(納豆OK)
血液サラサラの薬を飲んでいることが多い

高血圧症

高血圧は、薬の効きすぎによる
低血圧に注意
立ち上がったときふらつく、
起立性低血圧に注意

また、血圧は常に一定ではないので、
起床時、就寝前などの安静時に
決められた時間で血圧を測る必要があります

本態性高血圧

ほとんどの高血圧がこれで、生活習慣などが原因?
はっきりした原因が分からない高血圧です

塩分、運動、からの薬です

アムロジピン、ニフェジピンとかの、なんちゃらジピン系
オルメサルタン、アジルバ、とか、大体1日1回のんでます

二次性高血圧症

腎臓の血圧あげる部分に腫瘍ができて増殖し高血圧になる
など、原因がはっきりしているもの
これは、原因疾患の治療優先

低ナトリウム血症

急に専門的な言葉のような気がしますが、
人間の血液に含まれる塩分が少なくなると発生する
症状です。

塩=Nacl(ナトリウムと塩素)

心不全(心臓のポンプ低下)で
腎臓で尿をこしとる力が落ちて
体内に水分が多くなり(むくむ)
塩分がうすまって、低ナトリウム血症になる

発汗で塩分が失われて低ナトリウム血症となる
→ポカリ飲まなきゃ ですね

熱中症なんかも低Na血症になるため
症状は、認知低下ぼーっとして吐き気などです

熱中症

発汗による低Na血症のほか
抗コリン薬、抗ヒスタミン薬で発汗が抑制され
熱中症の原因となります

抗ヒスタミン薬、抗コリン薬とは
鼻炎薬はその代表選手(コンタックとかストナとか)
鼻水と同時に唾液求めるので喉が渇く
鼻水と同時に汗も止めるので体温が上がる
(病院のだと、PLとかPA配合錠とかの風邪薬ですね)

がん

問題に出るのは少しなので、ささっと・・・

「高齢者だから、がんの治療はしなくていい」 などの引っ掛け問題注意

当然×です。

「がんの進行度や状態によって、本人と医師が相談して決める」が正解。

 

高齢者のがんは、多発がんの頻度も上昇
がんの痛みは若年者より少ないことが多い

がん治療というと大げさなイメージだが
抗がん剤の服薬や、終末期の緩和ケアも在宅でできる

脳血管障害

詰まるのは安静時、出血は活動時

脳血栓
脳の血管がつまる

脳塞栓
脳の血管が、心臓でできた血栓で詰まる

脳の血管が詰まるので、運動麻痺や感覚麻痺が起きる
ろれつがまわらない、ふらつくなど
詰まりが原因だから、安静時や、
起床直後(心臓の血栓が流れて)
などが多い

脳出血

脳の血管が破れるので、
血圧の高まる昼間の活動時(レクとか?)
に注意

くも膜下出血

急激な激しい頭痛、吐き気
頭を殴られたような痛み
出血なので、活動時に起きることが多い

最後に

ここまでは、比較的なじみやすい病気についてでした

とにかく早く通り過ぎたい場所かなと思い、かなり圧縮しました

次回は、なじみの薄い?病気についてです

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